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文教常任委員会

2026年6月23日(火)

📋 やさしい要約

詳しく

2026年6月23日の文教常任委員会で、賀来小中学校を小中9年間一貫の義務教育学校「大分市立賀来小中学校」とする条例改正が承認されました。旧教育用タブレット端末3万台を約3億1,845万円で売却する議案も承認。平和教育などに関する陳情は継続審査となり、決算で評価する3事業も選定されました。

✅ 決定事項

・賀来小中学校を義務教育学校とする大分市立義務教育学校設置条例の一部改正(議第70号)が承認されました(一部反対あり) ・旧教育用タブレット端末3万台を約3億1,845万円で売却する市有財産の処分(議第73号)が承認されました ・令和7年度大分市一般会計補正予算(第8号)の専決処分(報第2号)が承認されました ・平和教育や修学旅行の政治的中立性・安全性確保を求める陳情(令和8年陳情第3号)は継続審査となりました ・決算審査の評価対象事務事業として、アートプラザ費、大分市学校問題解決支援事業、歯と口の健康づくり事業の3事業が選定されました

📑 審議された議案(4件)

  • 令和8年陳情第3号公立中学校(義務教育学校を含む)における平和教育及び修学旅行・校外学習の政治的中立性、適正性、安全性確保を求める陳情継続審査

    学校での平和教育や修学旅行・校外学習が政治的に偏らず、安全に行われているかを過去の記録等にさかのぼって確認・調査するよう求める陳情。

  • 校舎の建て替えを機に、賀来小中学校を小学校と中学校を一体的に運営する「義務教育学校」に移行し、校名を大分市立賀来小中学校に改める条例改正。

  • 導入から5年が経過し不具合が増えてきた教育用タブレット端末(旧端末約3万台)を、入札で売却処分する議案。

  • 報第2号専決処分した事件の承認について(令和7年度大分市一般会計補正予算(第8号))承認

    教育費や文教施設の災害復旧費などについて、年度末に市長が専決処分した令和7年度一般会計の最終補正予算を、議会として事後承認する議案。

👥 出席議員

📝 詳細議事録

文教常任委員会記録

1.開催日時

令和8年6月23日(火)午前9時58分開議~午前10時58分休憩

午前11時06分再開~午前11時33分散会

2.場所

第3委員会室

3.出席委員

委員長 甲斐 高之 副委員長 大石 祥一

委 員 平本 泉 委 員 進 義和

委 員 藤田 敬治 委 員 岩崎 貴博

委 員 うつのみや 陽子 委 員 岩川 義枝

委 員 平田 友章

欠席委員

な し

4.説明員

粟井教育長

(教育部)

永野教育部長、野田教育部教育監、安東教育部次長兼文化財課長、

中山教育総務課長、安部学校教育課長、上野児童生徒支援課長、

谷脇学校施設課長、野崎体育保健課長、高橋人権教育推進課長、

若林社会教育課長、赤峰大分市教育センター所長、後藤美術振興課長、

宇都宮大分市美術館長、佐藤教育総務課参事、安東学校教育課参事、

小畑学校教育課参事、松尾児童生徒支援課参事、釘宮学校施設課参事、

〆野体育保健課参事、姫野体育保健課参事、福田人権教育推進課参事、

姫野社会教育課参事、五十川文化財課参事、

片山大分市教育センター参事兼副所長、

松村大分市教育センター参事兼特別教育推進室室長、岩尾美術振興課参事

5.事務局出席者

書記 中嶋 拳聖

6.審査案件等

【陳情】

令和8年陳情第3号 公立中学校(義務教育学校を含む)における平和教育及び修

学旅行・校外学習の政治的中立性、適正性、安全性確保を求

める陳情 〔継続審査〕

【一般議案】

議第70号 大分市立義務教育学校設置条例の一部改正について

〔承認(一部反対)〕

議第73号 市有財産の処分について 〔承認〕

【報告議案】

報第2号 専決処分した事件の承認について 〔承認〕

(令和7年度大分市一般会計補正予算(第8号))

第1条 歳入歳出予算の補正

歳出 第10款 教育費(子どもすこやか部及び市民協働推進課

関係を除く。)

第11款 災害復旧費のうち文教施設災害復旧費

第2条 繰越明許費の補正 第2表中

2変更 第10款 教育費

【協議事項】

評価対象事務事業の選定について

会議の概要

令和8年6月23日

午前9時58分開議

○甲斐委員長

ただいまから文教常任委員会を開会いたします。

なお、本日は常任委員会終了後、子ども育成・若者活躍推進特別委員会の開催が予定されておりますので、関係する委員につきましては出席方よろしくお願いいたします。

審査に先立ちまして、先般4月1日付人事異動により説明員に変更がありましたので、紹介を受けたいと思います。

粟井教育長から発言を求められておりますので、許可します。

○粟井教育長

委員会審査に先立ちまして、貴重なお時間を賜りまして誠にありがとうございます。甲斐委員長、大石副委員長をはじめ、文教常任委員の皆様方におかれましては、日頃より教育文化行政に対する御指導を賜りまして誠にありがとうございます。本年度もよろしくお願いします。

それでは、本年4月1日付の人事異動に伴いまして、転任または昇任をしました者のうち、本日の委員会に出席しております参事級以上の職員を、永野教育部長から説明させていただきます。よろしくお願いします。

〔説明員の紹介〕

○甲斐委員長

それでは、続いて、委員会運営について2点確認しておきます。

初めに、自由討議についてです。

委員の皆さんから要求があった場合、または委員長が必要と認めた場合には、原則として討論の前に自由討議の場を設けたいと思います。ただし、審査や調査内容に応じ、自由討議の時期、執行部の方に退席を求めるか等については、委員会において決定したいと思います。

議会基本条例において、議会は議員相互の自由な討議により議論を尽くして合意形成を図るよう努めるとされております。委員会審査のより一層の充実を図るため、自由討議の積極的な活用をお願いいたします。

次に、反問権についてです。

本会議同様、委員会におきましても、委員の質問、政策提言等に関し、執行部は委員長の許可を得て反問することができることとなっております。反問する場合は、反問する旨を発言してから反問するようお願いいたします。

ただし、委員による新たな事業提案に対し必要となる予算の組替えなどの数値的なものや統計的な事項についての反問は、原則としてその対象とはなりませんので、よろしくお願いいたします。

それでは、審査日程についてお諮りいたします。タブレット資料の審査日程案のとおり審査を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、この日程に従い審査を行います。

ここで、再度、粟井教育長から発言を求められていますので、許可をいたします

○粟井教育長

それでは、最近の取組の概要につきまして、私からは、2点の報告と、教育委員会に係る一般議案及び報告議案の概要につきまして御説明をさせていただきます。

1点目は、大分市こども市議会でございます。

令和8年度大分市こども市議会を、8月18日火曜日でございますが、大分市議会本会議場にて開催をいたします。

こども市議会は、平成16年度から、市内全小中学校と義務教育学校の代表児童生徒の参加により開催している行事でございまして、本年度は、令和4年度に次ぐ5回目の開催となります。

子供たちが子供議員として質問や提言を述べるなどの実体験を通し、地方公共団体の役割や地方自治の基本的な考え方について理解するとともに、市民の一員として、身近な地域へ関心を持ち、そして、まちづくりに進んで参画しようとする主権者としての意識の涵養につながる貴重な機会にしたいと思っております。よろしくお願いいたします。

それから、2点目でございますが、市美術館特別展、日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家かがくいひろしの世界についてでございます。

市美術館では、「だるまさんが」などの絵本の作家として知られるかがくいひろしさんの作品資料を紹介する特別展を、4月3日から6月21日日曜日まで開催してまいりました。期間中の累計観覧者数は4万人を超えまして、多くの市民をはじめ、市外、県外の方々にもお越しいただきました。今後とも、子供から大人まで誰もが幅広く楽しめる生涯学習施設としての美術館運営を目指してまいります。引き続き御指導をお願いいたします。

続きまして、今回提案いたしております教育委員会に係る一般議案及び報告議案につきまして、その概要を説明させていただきます。

まず、一般議案でございますが、議第70号、大分市立義務教育学校設置条例の一部改正について及び議第73号、市有財産の処分についての2議案でございます。詳細につきましては後ほど担当課長から御説明を申し上げます。

続きまして、報告議案でございますが、報第2号、専決処分した事件の承認についてでございます。令和7年度大分市一般会計補正予算第8号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第10款教育費及び第11款災害復旧費のうち、文教施設災害復旧費につきましては、令和7年度の最終補正であり、事業費の確定に伴う調整をいたしたものでございます。また、第2条繰越明許費の補正につきましては、変更が1事業となっております。詳細につきましては、教育総務課長から後ほど御説明を申し上げます。

何とぞ慎重御審査の上、御決定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

○甲斐委員長

それでは、審査に入ります。

○進委員

1点いいですか。こども市議会について、18日の何時からか教えてほしいのですが。

○甲斐委員長

明日の報告事項の中にあります。

○進委員

分かりました。

○甲斐委員長

それでは、審査に入ります。

なお、円滑な委員会運営のため、執行部の起立は行わず、全て着座にて説明を受けることとしますので、御承知おきください。新たな説明員の方もその点をよろしくお願いいたします。説明員の方は、最初に所属と氏名を告げてから発言をお願いいたします。

初めに、新たに提出されました令和8年陳情第3号、公立中学校(義務教育学校を含む)における平和教育及び修学旅行・校外学習の政治的中立性、適正性、安全性確保を求める陳情であります。

執行部から補足説明等があればお願いいたします。

○安部学校教育課長

補足説明の前に、先ほど進委員からありましたこども市議会の開始時間ですが、10時からとなります。

それでは、公立中学校における平和教育の政治的中立性についてですが、本市教育委員会におきましては、平和教育について、法令及び学習指導要領にのっとり、保護者をはじめ市民の理解と協力を得ながら適切に行われるよう、使用する資料について、出典及び記述内容の正確さ、公正さ、児童生徒の発達の段階等を踏まえた観点で十分な精査を行うことや、学習の展開が一面的な感想や考えになるおそれがないか、事前に十分な吟味を行うことなどを、毎年、各学校に対して、小中学校及び義務教育学校における教育課程の管理・執行に関する通知を行い、指導をしているところです。

また、例年11月に各学校の担当者を対象に実施しております教育課程説明会におきましても、平和教育に関する教育課程の編成に際し、全体計画等を校長の権限と責任の下、教頭、主幹教諭及び教務主任の権限と責任を明確にして策定すること、使用する教材や学習内容は政治的中立が確保されたものとすることなどを指導しており、各学校におきましては、職員会議等で次年度の教育課程で取り扱う教材や指導方法について、全教職員で協議をし、共通理解を図っております。

各中学校におきましては、中学校第3学年の社会科歴史的分野の学習において、戦争や被爆の実相を理解するだけでなく、我が国の政治、国外の状況の変化やその影響について考えたり、国民生活の変化に着目し、平和な生活を築くことの大切さについて討論したりすることを通して、国際協調と国際平和の実現について、多面的、多角的に考えることを指導しております。

また、日々の教育活動においても、相手の立場に立って考えるための交流活動や体験活動の充実を図り、人権意識の涵養にも努めているところでございます。

各学校におきましては、編成された教育課程に基づき、多面的、多角的に過去、現在の戦争について知るとともに、戦争の悲惨さや人権侵害、平和の尊さ、命の大切さに気づき、平和な社会を築いていこうとする生徒の育成を行っているところでございます。

次に、保護者への説明責任と修学旅行、校外学習の安全管理についてですが、大分市立小中学校が実施しております修学旅行の目的地や活動内容等につきましては、本市教育委員会が作成している修学旅行実施基準に基づき、修学旅行実施の約2年前に、各学校において、校長、教頭、学年主任、養護教諭等の教員及び保護者の代表から成る校内選定委員会を開催し、教育的意義や安全性、経費等を慎重かつ総合的に審議した上で、当該年度の修学旅行説明会において、全保護者に説明をいたしております。

特に、安全性の確保につきましては、旅行会社と協議を重ねるとともに、関係職員が下見として目的地に赴き、見学地や交通機関を利用する際の注意事項や宿泊施設における避難経路、緊急時の連絡体制、医療体制の確認等を行っております。

沖縄県の事案に対し、令和8年4月に文部科学省より通知された学校における校外活動の安全確保の徹底についてを受け、各学校へ、校外活動の実施に当たり、児童生徒の安全確保に万全を期すよう、本年4月17日に対応の徹底について指導をしたところでございます。

本年度は5月13日から修学旅行が実施されており、6月23日までに小学校40校が無事修学旅行を終えております。

見学地で意欲的に学ぶ子供たちの姿が見られたことや、集団で生活する中で協力することの大切さを実感したことなどの報告を受け、改めて修学旅行の教育的意義を感じているところでございます。

○甲斐委員長

ただいま執行部から説明がありましたが、質疑等はありませんか。

○岩崎委員

確認の意味も込めてお聞きしたいと思いますが、この沖縄の事故及び文部科学省から令和8年4月7日付の通達を受けまして、本市でも、安全管理の徹底や事業者の適正の選定については、既に必要な措置や再確認が適切に行われていると、また、今後も当然の義務として徹底していくと、そういう認識でよろしいのかお聞きしたいと思います。

○甲斐委員長

関連ございませんか。

〔「なし」の声〕

○安部学校教育課長

委員のおっしゃるとおりで、今回のこの事故を受けまして、各学校にこの安全確保についての通知をいたしております。その中で、危機管理マニュアル等も含め、学校でのしっかりとした体制を整えるように指導を行っているところであります。今後も引き続きこのような体制をしっかりと整えるよう、学校に指導してまいりたいと考えております。

○岩崎委員

もう1点よろしいですか。この陳情のポイントは③、④だと考えております。つまり、過去3年間の計画書、実施報告書、しおり等の提出、訪問先、関連団体等の訪問等の関与などを確認すること。さらに、4では、疑いのある事例が確認された場合は、学校及び関係者への聞き取りを行い、実態を把握することとあります。

過去に遡って学校の配布物や外部講師、語り部など、選定プロセスを精査し、聞き取り調査を行うような前例をつくれば、学校現場に過度なプレッシャーを与え、トラブルを避けるために、平和や国際関係、歴史の授業では、教科書以上の踏み込んだ内容に触れないようにしようという過度な自制、さらに平和教育の深刻な萎縮を招く危険性があると私は考えます。こういう疑念、危険性に対して、市教育委員会としては、どのような見解をお持ちなのかお聞きしたいと思います。

○安部学校教育課長

今、指摘のありましたこの3番に関する過去の修学旅行、平和学習等の記録に関することにつきましては、各学校が修学旅行や宿泊体験学習、校外学習等を実施する際は、まず、大分市立学校管理規則に基づいて、実施約1週間前までに実施届を提出することになっております。その目的地や行程、参加費等について、我々も確認しているところでございます。

また、修学旅行帰着時には、校長から旅行中、それから帰着直後の児童生徒の健康状態、旅行中のトラブルの有無等の報告を義務づけておりまして、全ての行程が安全に実施されたかどうかの把握を行っております。

それを踏まえて、今回、改めて過去3年間の旅行先の一覧を基に、平和学習を行っている中学校の修学旅行の実施届、それから修学旅行のしおり等を確認いたしました。

その結果、各中学校から提出された教育課程も確認したところ、修学旅行、校外学習及び校内の平和学習において、特定の政治的主張を行った場所への訪問、さらには関連団体の関与はなく、政治的中立、安全管理上の懸念がある研究活動は現時点ではございませんでした。

そういったことから、今行っております各小学校、中学校の修学旅行がそういった目的で行われること自体ございませんので、委縮することはないと考えております。

○岩崎委員

もう少し端的にお伺いしますが、教育内容の決定は、市教育委員会、学校の裁量であり、現場が萎縮することは避けるべきと考えますが、その点についての認識をお伺いしたいと思います。

○安部学校教育課長

基本的に教育内容につきましては、平和教育等の法令または学習指導要領にのっとった形で学校は実施しておりますので、それを踏まえていれば、学校としてしっかりその内容を踏まえた教育活動を行うということで、特に委縮することはないと考えております。

○甲斐委員長

要は、本陳情の3番、4番についてもしっかりと確認はできているという解釈でよろしいですか。

○安部学校教育課長

はい。

○甲斐委員長

そのほかございませんか。

○藤田委員

3月にこの事故が起きていますが、それ以降に、学校や市教育委員会等に、今回の陳情者のように保護者などから疑問点、質問等のそういう御意見等はありましたか。

○安部学校教育課長

この事故の後、市教育委員会にそういった問合せ等はございませんでした。また、学校からそういったことがあったという報告は受けておりません。

○藤田委員

県外等からは、御意見はありましたか。

○安部学校教育課長

県外からも特にそういった連絡等は受けておりません。

○藤田委員

それでは、学校の関係者や先生方からこの問題について市教育委員会等に質問や御意見等は出ていませんか。

○安部学校教育課長

教職員等からもそういった内容についての問合せは特にございません。先ほどありました4月7日、国から通知が来ておりまして、それを踏まえて、4月17日時点で、市内の各学校にも同じような安全確保等につきまして通知をいたしておりますので、その内容の確認は各学校ですぐにできたのではないかと考えています。

○甲斐委員長

そのほかございませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、質疑を終結します。

次に、討論はありませんか。

○岩崎委員

不採択の立場から討論を行いたいと思います。

まず、大前提として、小型船の転覆事故です。学校の安全管理を100%徹底するという点については大いに同意するものであります。しかし、市教育委員会から、既に、文部科学省の通知を踏まえ、各学校に対して安全管理や事業者選定の徹底を厳しく指導しており、今後、万全を期していくという御答弁をいただきました。つまり、陳情が求めている安全対策については、この陳情を採択するしないに関わらず、本市教育委員会において既に当然の義務として責任を持って進められているということが確認できております。

問題が、特に③と④にある過去3年間の修学旅行のしおりや計画書を全て引っ張り出してきて中身をチェックするであるとか、何か疑いがあれば学校や先生に聞き取り調査を行うという要求は、安全確保という言葉を隠れみのにした教育現場への行き過ぎた介入と、不当な監視そのものではないかと私は考えます。

これについても先ほど聞きましたけれども、行政が学校のしおりを過去に遡って調べたり、先生たちを調査したりするような前例をつくってしまえば、学校現場が過度に萎縮してしまう懸念が拭えません。先生たちが、後から問題にされたら困るから、平和や国際問題、歴史の授業では教科書に書いてあること以上は深く触れないようにしようと、無難にやり過ごすようになってしまわないかとても心配です。これでは、教育基本法が求める平和で民主的な国家及び社会の形成者を育てるための生きた平和教育、主権者教育が到底できなくなります。この萎縮がもたらす教育的な損失は計り知れないと考えます。

さらに言えば、この陳情と全く同じ文面のものが今、全国、幾つも地方議会に同時多発的に一斉に出されているという事実があります。ある種の政治的な意図を持った組織的な運動の一環であることは明らかです。こうした外部からの政治的な圧力によって、市教育委員会や学校現場が振り回されるようなことがあっては絶対にならないと考えます。

安全対策の重要性は十分認めつつも、平和を維持し強化していくための平和教育、絶対に政治の監視対象にしてはならない、現場を萎縮させてはならないという立場から、この陳情には賛成できず、不採択にすべきと考えます。

○甲斐委員長

そのほかございませんか。

○進委員

今、岩崎委員から言われたところも含めて、こういった事案が1つ大きな死亡事故につながっているというところもあるので、ここは慎重に我々も本市としての見解、調査を本当にしっかりしているのか、担当課長からも説明を受けましたが、再度、継続審査としてしっかりそこを検討するべきではないかと考えます。

○甲斐委員長

そのほかございませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、継続審査を求める意見と採択を求める意見がありましたので、まず継続審査についてお諮りいたします。

本件は継続審査することに賛成の方の挙手を求めます。

〔賛成者挙手〕

○甲斐委員長

挙手多数でありますので、本件は継続審査に決定いたします。

継続審査ということになりましたので、先ほど進委員がおっしゃったように、修学旅行中でもありますので、陳情は中学校ということですが、現実に今修学旅行が行われておりますので、その辺の具合も鑑みながら、次のときの補足説明等で補足していただいて、また審査をするということで申し添えておきたいと思いますが、よろしいですか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、次に、一般議案の審査を行います。

まず、議第70号、大分市立義務教育学校設置条例の一部改正についての審査を行います。

執行部の説明を求めます。

○谷脇学校施設課長

タブレット内の令和8年議第70号補足資料を御覧ください。

まず、1、背景と目的についてですが、賀来小中学校では、中学校北校舎の長寿命化改修に併せて、老朽化が進んでいる小学校南北校舎及び中学校南校舎を解体の上、中学校敷地に当該3校舎を再整備することを機に、より充実した小中一貫教育を実施することができる義務教育学校として位置づけ、校名を大分市立賀来小中学校にしようとするものでございます。

次に、2、義務教育学校についてですが、義務教育学校とは、小学校から中学校までの義務教育を一貫して行う新しい学校種であります。

制度の概要ですが、子供たちの学びの点については、義務教育9年間を見通した柔軟な学習内容を組み立てることができ、1年生から英語教育を実施するなどの独自教科の設定も可能となります。

また、学年区分は、従来の6・3制にとらわれず、4・3・2制などを柔軟に設定できるほか、組織は1人の校長、1つの教職員組織の下で運営することになります。

次に、3、義務教育学校へ移行することの意義についてです。

まず、1点目ですが、9年間を見通したカリキュラムを学校独自に編成することができ、新教科の設定や学年間での指導教科の入替え、教科担任制の充実など、さらなる教育効果が期待できます。

次に、2点目ですが、子供たちが1つの校舎で過ごすことで、日常的な異学年交流活動をこれまで以上に意図的、計画的に進めることができ、豊かな人間性や社会性の育成、自尊感情の高まりなどが期待できます。

最後に、3点目ですが、施設一体型となり、1つの職員室、1つの組織で教職員が情報共有を行うことが容易になるため、子供の理解が進みやすくなるとともに、教職員が一体となって子供たちと向き合うことができます。

以上のことから、賀来小中学校でこれまで進めている小中一貫教育をさらによりよいものと進めることができると考えております。

○甲斐委員長

ただいま執行部から説明がありましたが、質疑等はありませんか。

○岩崎委員

本市の大きな教育課題であるいじめ、不登校に対する懸念について伺います。9年間、一貫教育によって切れ目のない指導が可能になる、そういうことを言われておりますが、先行する碩田学園の実績を見ても、一般的な小中学校と比較して、いじめや不登校が劇的に減少したという、そういった成果は上がっていますでしょうか、お聞かせください。

○甲斐委員長

関連してございませんか。

〔「なし」の声〕

○上野児童生徒支援課長

今の岩崎委員の御質問ですが、碩田学園のこれまでの推移を見たところ、例えば、通常であれば小学校の6年生から7年生の境で見たときに、劇的に、大きく数字が変わっているところまでは見えてないのが現状でございます。

○甲斐委員長

ほかにございませんか。

○藤田委員

意義のことで柔軟なカリキュラム編成、豊かな人間性や社会性の育成、こどもたちと向き合う時間の確保とありますが、これは学校内での意義だと思います。例えば、各地域の中においての意義はどのように考えていますか。学校の中のことだから、それ以外のことは関係ないと言えばまたそれだけでしょうが、影響力など、そういったものについてお答えいただければと思います。

○安部学校教育課長

この賀来小中学校を義務教育学校化する際に、地元の方へ説明に伺ったことがございます。その中で、地元の方が地域にある学校のことを愛されておりまして、非常に協力的な体制があるということを肌で感じ、実感したところであります。

この賀来小中学校は、これまでも大分市の小中一貫教育校として取り組んでおりましたので、1年生から9年生という形、また、校舎は別でありますが、そういった取組の中で、地域の方も各学年に協力的に参加され、一緒に教育活動を行っているとお聞きしました。今回、義務教育学校になり、形は制度上、変わりますけれども、実際には、これまでの教育活動を継続することもありますので、地域としてはこれまで同様、協力して一緒にやっていただく、また、新たに義務教育学校になることで、学校がより活性化するよう地域としてもしっかりと支えていきたいという、自治会長さん等からもお声をいただきましたので、非常に地域の方も学校をこれからも盛り上げていきたいという1つのきっかけになっている、こういった声をいただきました。

○藤田委員

そういった学校の姿勢も、地域や保護者の皆さん方に分かっていただくようなことを、また地元の中でもやっていただければありがたいと思います。

○安部学校教育課長

その辺につきましては、やはり地域の方も、今回義務教育学校になるということで、学校からどのような形で発信されていくかというところを期待しているという声もございましたので、学校からはホームページや通信等を用いて、地域のほうにも学校での取組を発信できるようにていきたいと思います。

○甲斐委員長

ほかにございませんか。

○岩崎委員

関連してお聞きします。今地域の方の声ということで御紹介いただきました。地域の声は、どのような規模で、どのような場で、どのように聞いたのかをお聞きしたいと思います。

○安部学校教育課長

実際に私どもが地域にも説明をさせていただいたのは、令和7年11月30日と12月24日です。その2回につきまして賀来小中学校の義務教育学校化についてということで話をさせていただいています。そのとき集まっていただいた方は、賀来校区の自治会、それぞれの代表者で、正確な数が分かりませんが15名程いらっしゃる中でそういった話をし、学校のことにつきまして地域の方からもいろんな声がある中で、お聞きしました。

○岩崎委員

確認ですが、自治会の役員の方にお話を聞いたということで、実際の保護者の方の声はどのように聞いたのかをお聞かせください。

○安部学校教育課長

保護者の方につきましては、直接お会いしてということではございませんでしたが、まず、1つは、賀来小中学校は、これまで小中一貫教育校でございましたが、義務教育学校化をするに当たりまして、校名をどのように考えていくかというアンケート調査を行いました。その中で、保護者の方から71名分のアンケートの結果がありますが、その際にはこういった校名がいいのではないかという中に併せて、それぞれの学校に対する思いというのをお聞きしました。アンケートには、校名を変更しないほうがいいというような意見もありましたが、これまでの学校への愛着やこれまで子供たちが慣れ親しんでいる名前がいいという学校への思いの声がありました。

それから、賀来小中学校の校長や保護者からは、これまで同様に学校へ協力していきたいという声が多いということで、そうした保護者の声はこちらでも把握しています。

○岩崎委員

義務教育学校化について、どのように思うのかを直接聞いたわけではなくて、校名についてお伺いしたということがよく分かりました。

○甲斐委員長

ほかにございませんか。

○うつのみや委員

移行することの意義の中に、①柔軟なカリキュラム編成のところで幾つか例示があります。先行する碩田学園では、このカリキュラム編成について、具体的にどのようなことをされていて、どのような効果が出ているか、特徴的なことを1つ2つで構いませんので教えていただきたいです。

○安部学校教育課長

先ほどの説明に少し重なる部分もあるかもしれませんが、大きなものは、義務教育学校になりますので、1年生から英語教育を実施していくということがございます。そして、中期である5年生から、一部教科担任制を入れるなど、そういった中で、まず英語教育につきましては、実績として、県の学力調査等を見ましても、非常に碩田学園の子供たちは英語に関する力がついている現状がございます。1年生からの取組というところが1つの効果としてあります。

また、先ほど言った教科担任制で、いろんな先生方が教科、授業に関わるというところで、子供の理解というのが非常に進んでいるというような現状がございまして、1年生から9年生まで9年間を見通した教育課程、カリキュラムを組むことによって、学校の教育活動がいろんな形で柔軟な取組を行えるという部分での成果というところが碩田学園ではあります。

○うつのみや委員

なかなかにいいところを今聞かせていただきましたが、反対に、一貫して教育をすることで何かマイナス面はありますか。

○甲斐委員長

マイナス面というか、今出てきた課題みたいな形でもよろしいですか。

○うつのみや委員

言い方が悪かったです。課題はありますか。

○野田教育部教育監

課題として、他校と比べると、通常6年生で児童会の一役を担って、1つの成長の機会が与えられます。例えば、応援団長、児童会長等です。しかし、こういったところが少し弱いことがあるとの声を聞いております。

先ほど岩崎委員からの御質問もありましたが、市教育委員会としては、これまで小中一貫教育を進め、そして、平成29年度にこの碩田学園を開校し、いじめや不登校に対し大きな成果が出せるように取り組んできましたが、なかなか成果が見えにくいところがございます。現状では、碩田学園にスクールライフサポーターを配置するほどの不登校が生じています。

ただ、義務教育学校と地域、子供たちとはどのように関連しているかについて、分析はしていますが、年度ごとに子供たちも入れ替わることから分析に難しい一面がございます。

こういったことから、昨年度から取り組んでいることは、教職員が、通常は6・3制で小・中ですが、碩田学園は4・3・2制にしていますので、いかに接続をさせるかということで、中学校の教員を、小学校、通常の中学校ですね、後期課程の教員を6年の学年長にいたしました。つまり、小学校の6年のときから自分の学年を預かり、そして7、8年と持ち上がる仕組みを取りました。そして、この中の去年の6年の担任を1人、中1に上げました。つまり、7年生に上げました。

私も先日6年から7年にもち上った教員の4月に社会科の授業を見ましたが、子供たちと関係性が深くできていると感じました。学年長も、いわゆる7年生の段階で話していくことを小6の段階で話していけるということで、非常に効果があるという声がありました。同様に、また現在6年生にも中学校の教員を配置させて、この教員が、次年度、令和9年度は7年の学年長を務めるというような、少し新たな取組も始めさせていただいているところです。

○甲斐委員長

ほかにございませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、質疑を終結します。

討論はありませんか。

○岩崎委員

議第70号が、老朽化した校舎の建て替えや施設の一体整備といったハード面、予算措置については反対するものではありません。

しかし、これを機に、ソフト面である教育の仕組みそのものを変える義務教育学校へと移行させることについては、今から申し上げる点で重大な懸念が拭えないので賛同はできません。

まず、本市の大きな教育課題であるいじめ、不登校に対する実効性が不透明である点。市教育委員会は、9年間の一貫教育によって切れ目のない指導が可能になると強調していますが、先行する碩田学園の実績を見ても、一般的な小中学校と比較して、いじめや不登校が劇的に減少したという明確な成果は示されませんでした。むしろ、多感な思春期を含む9年間、全く同じ集団の中で人間関係が固定化されることは、一度不適応を起こした子供たちから、進学による環境のリセットという逃げ場を奪い、問題を長期化、深刻化させるリスクがはらんでいるものと考えます。

2つ目に、地域コミュニティーや保護者への多大な影響に対する配慮が少し足りないのではないかと思います。小学校と中学校が1つの組織へと統合されることにより、PTAの急激な拡大化が進み、保護者への役員負担の増大やこれまでの地域ごとのきめ細かな見守りの目が大ざっぱに変質してしまう懸念が全国から報告されています。

碩田学園のPTAが今どういう状況であるか、平本委員も今いらっしゃるので御存じだと思いますが、PTAの名前が変わってまた別の組織になり、加入率がどんどん低下しているという現状がございます。

各地区において長年培われてきた地域コミュニティーのつながりや保護者の生の声、そして、現場教職員の労働環境の変化にどう対応するのか、十分な検証がされているとは思えません。保護者への丁寧な合意形成もないまま、行政主導のトップダウンで移行を進めるべきではないと考えます。

施設の整備の必要性は認めつつも、その運用方針や子供たちの安心安全を守るソフト面の課題が解決されていないと、現段階においては賛同できないと考え、議第70号に反対いたします。

○甲斐委員長

ほかにございませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたします。

続いて、議第73号、市有財産の処分についての審査を行います。

執行部の説明を求めます。

○赤峰大分市教育センター所長

それでは、議案書の58ページを御覧ください。

本案は、本市が保有する市有財産、教育用タブレット端末を処分することについて、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議決を求めるもので、GIGAスクール構想に基づき令和2年度に購入しました教育用タブレット端末が、利用から5年を経過し、故障等の不具合が生じているということに加え、令和8年度から新たな端末が稼働したことに伴い、旧端末3万台を処分しようとするものでございます。

なお、教育委員会には処分権限がないため、財政部管財課が売却に係る手続を進めております。

令和8年4月27日に行われました一般競争入札では4社が参加しまして、埼玉県の株式会社萬年が3億1,845万円で落札しております。

今後につきましては、落札業者と速やかに契約を締結し、夏季休業期間に業者が学校から教育用タブレットを回収しますとともに、来年2月までに順次データの消去作業を行うこととなっております。

○甲斐委員長

ただいま執行部から説明がありましたが、質疑等はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

質疑を終結します。

討論はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

討論を終結します。

本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

本案は原案のとおり承認することに決定いたします。

次に、報告議案の審査を行います。

まず、報第2号、専決処分した事件の承認について、令和7年度大分市一般会計補正予算第8号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第10款子どもすこやか部及び市民協働推進課関係を除く教育費の審査を行います。

執行部の説明を求めます。

○中山教育総務課長

〔説明書② P154ページ~報第2号、令和7年度大分市一般会計補正予算第8号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第10款子どもすこやか部及び市民協働推進課関係を除く教育費について説明〕

○甲斐委員長

ただいま執行部から説明がありましたが、質疑等はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

質疑を終結します。

討論はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

討論を終結します。

本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

本案は原案のとおり承認することに決定いたします。

続いて、第11款災害復旧費のうち文教施設災害復旧費の審査を行います。

執行部の説明を求めます。

○中山教育総務課長

〔説明書② P168ページ~報第2号、令和7年度大分市一般会計補正予算第8号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出第11款災害復旧費のうち文教施設災害復旧費について説明〕

○甲斐委員長

ただいま執行部から説明がありましたが、質疑等はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

質疑を終結します。

討論はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

討論を終結します。

本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

本案は原案のとおり承認することに決定いたします。

続いて、第2条繰越明許費の補正、第2表中、2変更、第10款教育費の審査を行います。

執行部の説明を求めます。

○中山教育総務課長

〔予算書① P8ページ~報第2号、令和7年度大分市一般会計補正予算第8号、第2条繰越明許費の補正第2表中2変更第10款教育費について説明〕

○甲斐委員長

ただいま執行部から説明がありましたが、質疑等はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

質疑を終結します。

討論はありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

討論を終結します。

本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

本案は原案のとおり承認することに決定いたします。

以上で本日予定の付託議案の審査を終了しましたが、執行部からその他として何かありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

委員の皆さんでその他として何かありませんか。

〔「なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、委員のみで協議を行いますので、委員の皆さんはそのままお残りください。

執行部の皆様は退出してください。お疲れさまでした。

〔執行部退席〕

しばらく休憩いたします。

午前10時58分休憩

午前11時06分再開

○甲斐委員長

それでは、再開をいたします。

次に、第3回定例会において、令和7年度決算審査の一環として行う事務事業評価対象となる評価対象事務事業の選定を行います。

タブレットに、会派等から提出されました対象事務事業一覧表と、先日の事務事業選定調整会議において確認いたしました留意事項を掲載しておりますので、これを踏まえて3事業以内で選定したいと思います。

選定するに当たり、留意事項を書記に読み上げさせます。

○書記

評価対象事務事業の選定に当たっての留意事項。

前年度に事務事業評価を実施した事業については、その評価結果に対する対応状況等の報告を受けた上で、予算議案の審査を行い、その後の常任委員会において事業を監視していくのが原則である。したがって、前年度に評価した事務事業は、予算の議決との整合性の観点から疑義が生じるため、再度選定しないこととする。

ただし、2年以上前に実施した事務事業については原則、選定しないことが望ましいが、新たな状況が生じている可能性もあることから、そうした部分を俎上に載せ、委員会で十分議論する中で、明確な選定理由がある場合においては評価対象とする。

○甲斐委員長

それでは、留意事項にありますように、2年以上前に実施した事業につきましては、原則は選定しないことが望ましいですが、新たな事情が生じている可能性もあることから、委員会で十分議論する中で、明確な理由がある場合においては評価対象とするということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのようにいたします。

次に、評価対象事務事業の選定方法についてお諮りします。

選定の際に、委員の皆さんで自由に討議を行っていただき、その中で評価対象事務事業を決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのようにいたします。

また、議論を深めてもなお討議の中でまとまらなかった場合は、選定した事務事業の番号と事務事業名を全委員から口頭で挙げていただき、票数が上位の事務事業を評価対象事務事業に決定したいと思います。

票数が同数のため絞り込めない場合は、同票数の事務事業について、私を除いた委員の皆さんの挙手で決し、挙手同数の場合は委員長の裁決としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのようにいたします。

なお、タブレットに参考資料として、平成28年度から令和7年度に当委員会で選定された評価対象事務事業の評価結果を掲載しています。それぞれ、大きくして御覧になってください。

それでは、自由討議による選定を始めます。

まず、タブレットの資料から選定したい事務事業とその選定理由について、委員の皆さんに御意見をこれから聞きたいと思います。

○平本委員

2ページの8番です。アートプラザ費は、市民が芸能文化に触れ、学び交流の場として運営されており、来館者数は1日当たり平均313人となっております。

現在の利用状況が施設規模や運営費に見合っているのか、展示、イベント等の事業効果が十分に発揮されているのか、維持、管理コストに対する費用対効果が適切であるかなど、改めて検証する必要があると思って選定させていただきました。

もう1点よろしいですか。7番の市民図書館費です。

近年では図書の貸出し機能だけでなく、学びの場、交流の場、子育て支援の場など多様なニーズへの対応が求められる中、本事業の委託業務の内容と必要性、民間委託によるサービス向上の効果、直営と比較したときの費用対効果、利用者満足度や利用状況への反映などについて検証する必要があると考え選択させていただきました。

○甲斐委員長

今、平本委員が言いましたけど、自由民主党3人の考えということでよろしいですか。

○進委員

そうです。

○甲斐委員長

そのほかどなたからでも結構ですが、自由討議ですから発言をお願いします。

○うつのみや委員

それでは、1ページにあります大分市学校問題解決支援事業をお願いしたいと思っています。そもそも、この事業は、保護者や地域から学校に関する相談や苦情に適切かつ迅速に対応し、問題の長期化や複雑化を防ぐという目的で行われているものですが、選定理由に書いているとおり、近年様々な問題が出ております。そういったことをしっかりと対応できているのか。さらには、弁護士、医師、臨床心理士などの専門家をチームとしてつくっているので、その専門チームとの連携がどのように図られているかを詳しく検証していきたいと考えております。

○甲斐委員長

今のように選定理由の欄に書いてある内容にプラスアルファして言っていただければ皆さんに伝わりやすいかと思います。

ほかにありませんか。

○岩川委員

1ページ目の3で、メタバースを活用した不登校支援事業というところで、メタバースで得られた成功体験により、学校やフレンドリールーム等の相談機関への移行や教室への復帰がスムーズになる仕組みの構築について、これはまだ事業を始めたばかりなので、詳しい検証というものもまだ聞いていないと私は思っております。よく、保護者から、利用したいが、枠が少ないと聞いてます。私も勉強不足なところもあるので、不登校支援事業の1つとして詳しく事務事業評価に挙げていただきたいということで選定させていただきました。

○平田委員

メタバースを活用した不登校支援事業については、私も挙げさせていただきまして、担当課の方と話すときに、すごく力を入れている感じもあって、成果も徐々に上がっているようでして、まだ始まったばかりなので、挙げるのはどうかと思いましたが、少し興味があったので、選定しました。

あともう1個、外国語指導助手招聘事業です。

これは、過去にも挙がった事業ですが、実際の効果やいろいろな意味もあるので挙げさせていただきました。

○岩崎委員

3ページの13番、歯と口の健康づくり事業を推したいと思っています。この事業は、フッ素塗布に関わるものですが、教職員の負担軽減、フッ素による虫歯予防という観点で始まったと私は認識しています。それが、どんどん広まって常識になりつつあるというか、そういう背景の下、今、子供用の歯磨き粉には、ほぼフッ素が入っている状況であり、フッ素を虫歯予防にということが、学校現場でしなくても、十分に役割といいますか社会状況が変化して対応できているのではないか、そういう社会状況の変化も鑑みて、この歯と口の健康づくり事業、現場、社会の実態を踏まえて検証していく必要があるのではないかと思い挙げさせていただきました。

○甲斐委員長

ほかにございませんか。

まとめますと、今6事業が挙がりましたが、3事業以内ということですので、6から3に絞るという形ですが、1つ、平田委員から出た外国語指導助手招聘事業が、令和元年度に実施した経過もありますので、そのときの評価の結果を、書記に読み上げさせます。

○書記

令和元年度実施分になります。外国語指導助手招聘事業です。当時の評価区分は拡充としています。

本事業は、グローバル化に対応した本市の小中学校における外国語教育の充実、及び幼稚園等における国際理解教育の推進を図ることを目的としている。平成30年度の中学1年生に対する大分市標準学力調査において、聞くこと、読むこと、書くことの偏差値がいずれも50を超えたことは、これまでの継続した取組により、児童生徒の外国語教育への関心、意欲を高めることができた成果であると認められる。今後グローバル化がさらに進展し、英語でのコミュニケーション能力などは必須能力になると考えられる。幼少期に英語に慣れ親しむことが早期習得につながることや、令和2年度に新学習指導要領が全面実施されることから、さらなる外国語指導助手の確保に努めることを求め、拡充とした。

○甲斐委員長

令和元年ですから、8年前ということですので、期間はたっているといえばたっていますので。どのようにしていきましょうか。メタバースを活用した不登校支援事業は、もともと公明党とoita市民クラブから出ていましたが、どうでしょうか。

○進委員

メタバースを活用した不登校支援事業については興味のある事業です。ただ、まだ始まって間もないため、データがほとんど出そろっていない状況で審査を行うとなると、何をもって事務事業を評価するのかという点で、どうしてもデータ不足に陥るのではないかと思います。

そのため、もう少し時間をかけ、例えば3年ほど経過して、ある程度資料がそろった段階で審査したほうがよいのではないかと考えているところです。

○藤田委員

いつから実施している事業ですか。

○進委員

今年からです。

○甲斐委員長

昨年度から始めた事業ですが、本格的には今年度からです。

事務事業とは別に、勉強会の際にこれまでの実績や現在の経過を伺い、内容を私たちが把握するという形を取るのはどうでしょうか。つまり、事務事業とは別に、説明していただくという形はいかがですか。

○藤田委員

いいと思います。

○岩川委員

それでも全然かまわないんですけど、学校生活は、短いので、その僅かな期間の中で苦しんでいるお子さんは、たくさんいらっしゃると思います。

ですから、できれば早めに取り組みたいという思いもあって、今回入れさせてもらいました。

ただ、もし事務事業とは別に挙げて調査していただけるのであれば、それはそれで、ほかの方の事業が入ることになりますし、いいと思います。

○甲斐委員長

多分、枠が少ないということはなかったと思います。

ただ、皆さんに広く周知されているのかというと、そこは分かりません。

○岩川委員

ただ、ITの専門家の人によれば、もう少しいいものにしてあげたほうがいいのではないかという意見もあるようです。

○甲斐委員長

よりいいものをですね。

○岩川委員

これがあまり時代に即してないのではないかというのをよく聞きます。

○甲斐委員長

そうですね。昨年の秋に1回、何かデモをしましたが、あれはまだ始める前の段階でした。

○大石副委員長

導入というか、こんな感じになりますよとの報告です。

○甲斐委員長

それでは、事務事業評価については、進委員がおっしゃったような点もあり、私たち自身も評価しにくいところがあります。ただ、心配の声もあるということで、一旦説明を受けるという形で、資料を要求したいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのようにいたします。

自由民主党は、2つ挙げていますが、どちらがよろしいですか。

○進委員

皆さんの御意見をいただけたらと思いますが。自由民主党としては2つ出したいという気持ちでございますので、そこは調整していただければと思います。

○平本委員

この中で、第一はアートプラザ費です。

○大石副委員長

アートプラザは、委託です。だから、下手すると業者を変えるのかなどの話になります。

○甲斐委員長

今度、開館時間を含めて変わるような話もあります。委託の仕様書も含めてという話ですね。

自由討議ですから、もうこの中から絞っていくということですので、今メタバースの分は説明だけということにしていただきました。

どうでしょうか。もともと市教育委員会の所管は少ないので、選んでいくとなると、過去にあったものを外すことになります。ただ、もう8年たっていますので、外国指導助手招聘事業を取り上げても構いませんし、状況に大きな変化があったかというと、どうなのかという点もあります。

○大石副委員長

去年の文教常任委員会の外国語教育関係の選定事業を教えてください。。

○甲斐委員長

去年の選定事業は、日本語指導等支援事業です。

外国指導助手招聘事業は、状況の変化があるかないかという点です。ここ数年、ALTとして来ていたJETプログラムの外国の方の人数が少し頭打ちになっているので、民間のほうで募集を行い、そちらが若干増えてきているという状況があります。

そのため、8年前と比べると、コロナ前でもありますし、人材確保の面で、人材の確保の仕方が少し変わってきているという点は変化として見られると思います。そうした変化を踏まえて選んで、皆さんと一緒に見ていくこともできるのではないかと考えています。

仮にそこを1つ選ぶと、あと2つになりますので、自由民主党から、もしよろしければ2つのうち1つと、うつのみや委員から出たもの、そして岩崎委員から出たものをどうするかというところになると思います。

○進委員

まずは過去に事務事業評価を実施していない事業を選定した方がいいと思います。

○甲斐委員長

ということは、アートプラザ費でいいですか。

○進委員

皆さんの調整の中で、1個に絞るということであれば、アートプラザ費でぜひお願いします。

○甲斐委員長

1つに絞るとすれば、アートプラザ費を入れていただきたいというお話ですが、そこを1つ決めるという形で一旦よろしいですか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

委託のことを気にされてましたけど、いいですか。

○大石副委員長

いいです。

○甲斐委員長

それでは一旦、仮押さえということで。アートプラザ費は、美術振興課が所管です。昨年、学校教育と社会教育と文化などパターンを少し分けさせていただきました。なかなか難しければそれは結構ですが一応、美術振興課の事業以外でお願いします。

○藤田委員

あとはどことどこですか。

○甲斐委員長

大分市学校問題解決支援事業と歯と口の健康づくり事業です。

歯と口の健康づくり事業は、もう少なくとも10年以上続いています。私が現場にいた頃からすでにありました。ただ、当時と違うのは、希釈作業を薬剤師さんにお願いしていた部分です。今は、業者から最初から薄められた薬剤を購入できるようになったため、配送の手間や薬剤師さんへの委託料は減りました。とはいえ、薬そのものの価格は一定程度かかりますし、現場では半分医療行為のような対応をしなければなりません。また、実施後は30分ほど水分などを摂れないという制約もあります。

○平本委員

保護者には毎回、実施するかどうかの同意書を取ります。ただ、保護者が今回はしませんと言っているのに、子供本人はやりたがることがあって、そこが現場では少し混乱のもとになります。意外とやりませんと回答される保護者の方が一定数いらっしゃるようです。

○藤田委員

そうなんですね。

○平本委員

間違って飲んでしまう子がいるとも聞きます。例えば特別支援の子は、フッ化物洗口できません。うがいが少し難しくて飲んでも問題はありませんと言われているが、やはり嫌だという親は多いです。

○甲斐委員長

少し現状で評価してみますか。岩崎委員のおっしゃったように時代の変化もあります。

○岩崎委員

あと、3月議会の市長提案理由で、事業評価についてスクラップ・アンド・ビルドの視点というのが強調されてたのも少し念頭に入れる必要があるのかと思います。

○甲斐委員長

それでは、仮決定2つ目ということになります。後は、選んでないのからすると大分市学校問題解決支援事業か市民図書館費になります。

○進委員

大分市学校問題解決支援事業でいいと思います。

○甲斐委員長

大分市学校問題解決支援事業との声がありましたが、よろしいですか。

○平田委員

いいです。

○藤田委員

大分市学校問題解決支援事業は開始からだいぶ経過していますか。

○甲斐委員長

名称は変わったりしていますが、事業はだいぶ経過していると思います。事業費は、それほどかかっていないと思います。

○藤田委員

テーマは大きいですね。

○甲斐委員長

学校で問題があったら対応するというところの部分です。表にはあまり出てきてない部分ですので、これがどんどん稼働すると大変なことになります。

それでは、アートプラザ費、大分市学校問題解決支援事業、歯と口の健康づくり事業で、おおむね合意形成ができていると思いますが、よろしいですか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

先ほどのメタバースを活用した不登校支援事業は、現段階での資料を執行部へお願いします。外国語指導助手招聘事業の資料をお願いしますか。

○進委員

お願いします。

○甲斐委員長

それでは、ただいまの皆さんの意見を集約すると当委員会の選定事業として、アートプラザ費、大分市学校問題解決支援事業、それから歯と口の健康づくり事業の3事業を評価対象事務事業に決定してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのように決定いたします。

なお、選定理由については、皆さんの御意見を踏まえて、正副委員長に御一任いただいてよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのように決定いたします。

次に、ただいま選定しました評価対象事務事業については、事務事業評価をより深めるため、決算審査に入るまでの間、委員会においても現地視察や市民との意見交換を行うなど、工夫して調査研究を行うこととなっております。

今年の当委員会としての調査研究はいかがいたしましょうか。昨年は、執行部から説明を7月の末に受けた後、9月の委員会の3日目の管内視察、現地視察において南蛮BVNGO交流館に行ったということもございますので、そういう形で、紙ベースの学習と、もし必要があれば現地に行くなり意見を聞くなりということをしたいと思います。

どのようにいたしましょうか。

○進委員

委員長一任でお願いします。

○甲斐委員長

一任でよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

アートプラザ以外の事業については、現地へ行くことが難しいので、まずは私に一任していただき、執行部からの説明を受けたうえで、必要に応じて現地の状況も確認しながらという形でよろしいでしょうか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、そのような形で調査研究を行うということでお願いします。

次に日程調整について協議をいたします。正副委員長案として、まず、7月28日火曜日の午前10時からはどうですか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それでは、7月28日の10時から、選定した事業について調査研究を行うということにいたします。

○甲斐委員長

その際に、メタバースを活用した不登校支援事業と外国語指導助手招聘事業の資料もお願いするということでいいですか。

〔「異議なし」の声〕

○甲斐委員長

それではそのようにさせていただきます。

なお、本日決定しました評価対象事務事業の選定結果につきましては、私から議長に報告し、その後、定例会閉会後の議会運営委員会において議長から各委員会の選定結果を報告した後、市長に通知することになっておりますので、よろしくお願いいたします。

これより内部協議をいたしますので、委員の皆さんはこのままお残りください。

以上で文教常任委員会を散会します。

午前11時33分散会

出典:大分市議会会議録検索システム「会議録閲覧」より ↗