📋 やさしい要約
2026年6月24日、大分市議会の厚生常任委員会で子どもすこやか部関係の議案を審査し、こども性暴力防止法への対応や保育の基準見直しに関する条例改正5件と、補正予算の専決処分(市長が先に決めた処分)2件をすべて承認しました。条例改正のうち4件には、保育士のみなし規定への懸念から一部反対意見がありました。
✅ 決定事項
📑 審議された議案(7件)
こども性暴力防止法に対応した職員の性犯罪歴確認などの体制整備に加え、理学療法士等を保育士の配置人数とみなす規定や学級編制基準の引下げなど、認定こども園の基準を見直す改正。
幼保連携型認定こども園について、子どもへの性暴力防止のための体制整備や、理学療法士等のみなし規定、学級編制基準の引下げなど基準を見直す改正。
児童福祉施設(保育所等)について、子どもへの性暴力防止のための体制整備や、3歳児の職員配置基準に関する経過措置の延長などを行う改正。
家庭的保育事業等について、子どもへの性暴力防止のための体制整備などを行う改正。
乳児等通園支援事業について、子どもへの性暴力防止のための体制整備を行う改正。
- 報第2号専決処分した事件の承認について(令和7年度大分市一般会計補正予算(第8号))承認
子どもすこやか部に関わる令和7年度一般会計の補正予算を、市長が専決処分したことについての事後承認。
- 報第5号専決処分した事件の承認について(令和7年度大分市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第2号))承認
ひとり親家庭向けの母子父子寡婦福祉資金貸付事業の特別会計補正予算を、市長が専決処分したことについての事後承認。
👥 出席議員
📝 詳細議事録
厚生常任委員会記録
1.開催日時
令和8年6月24日(水)午前9時58分開議~午前10時55分散会
2.場所
第2委員会室
3.出席委員
委員長 板倉 永紀 副委員長 川邉 浩子
委 員 二宮 博 委 員 直野 里子
委 員 斉藤 由美子 委 員 成迫 研太
委 員 宮邉 和弘 委 員 堤 英貴
欠席委員
な し
4.説明員
(子どもすこやか部)
高橋子どもすこやか部長、長田子どもすこやか部審議監、
矢野子ども企画課長、那須子育て支援課長、額賀保育・幼児教育課長、
明石子ども入園課長、河野子育て支援課参事、園子育て支援課参事、
稙田子育て支援課参事兼中央子ども家庭支援センタ-所長、
甲斐保育・幼児教育課参事、中村保育・幼児教育課参事、渡辺子育て支援課主査
5.事務局出席者
書記 丸山 和巳
6.審査案件等
【一般議案】
議第61号 大分市幼稚園型認定こども園、保育所型認定こども園及び地方裁量型認
定こども園の認定の要件を定める条例等の一部改正について
〔承認(一部反対)〕
議第62号 大分市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関
する基準を定める条例等の一部改正について
〔承認(一部反対)〕
議第63号 大分市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部
改正について 〔承認(一部反対)〕
議第64号 大分市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例等の
一部改正について 〔承認(一部反対)〕
議第65号 大分市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の
一部改正について 〔承認〕
【報告議案】
報第2号 専決処分した事件の承認について 〔承認〕
(令和7年度大分市一般会計補正予算(第8号))
第1条 歳入歳出予算の補正
歳出 第3款 民生費のうち子どもすこやか部関係
第4款 衛生費のうち子ども医療助成費
第10款 教育費のうち子どもすこやか部関係
第2条 繰越明許費の補正 第2表中
2変更 第3款 民生費
報第5号 専決処分した事件の承認について 〔承認〕
(令和7年度大分市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(
第2号))
【報告事項】
① 児童育成クラブにおける指導員の処遇改善等について
② その他
会議の概要
令和8年6月24日
午前9時58分開議
○板倉委員長
ただいまから厚生常任委員会を開会いたします。
審査日程に従い、子どもすこやか部の審査を行います。
なお、本日は常任委員会終了後、観光振興対策特別委員会が開催予定でありますので、関係する委員につきましては出席方よろしくお願いいたします。
それでは、審査に入る前に、委員会運営について2点確認しておきます。
初めに、自由討議についてです。委員の皆さんから要求がある場合、または委員長が必要と認める場合は、原則として討論の前に自由討議の場を設けたいと思います。ただし、審査や調査内容に応じ、自由討議の時期、執行部の方に退席を求めるか等については委員会において決定したいと思います。
議会基本条例において、議会は議員相互の自由な討議により議論を尽くして合意形成を図るよう努めるとされております。委員会審査のより一層の充実を図るため、自由討議の積極的な活用をお願いいたします。
次に、反問権についてです。委員の質問、政策提言等に関し、執行部は、委員長の許可を得て反問することができることとなっております。反問する場合は、反問する旨を発言してから反問するようお願いいたします。ただし、委員による新たな事業提案に対し、必要となる予算の組替えなどの数値的なものや統計的な事項についての反問は原則としてその対象となりませんのでよろしくお願いいたします。
ここで、高橋子どもすこやか部長から発言を求められておりますので、許可します。
○高橋子どもすこやか部長
板倉委員長、そして川邉副委員長はじめ、委員の皆様方には平素から、幼児教育・保育並びに児童福祉と子育て支援に係る施策の推進に格別の御指導、御高配を賜っておりますことに対しまして心からお礼を申し上げます。
また、このたび全国市議会議長会から在職25年表彰を受けられました二宮博委員に対し、子どもすこやか部を代表して心からお喜び申し上げます。これまでの長年にわたる御功績に対し、深く敬意を表しますとともに、今後とも御健勝で益々御活躍されますよう御祈念申し上げます。
それでは、御審査前の貴重なお時間をいただきまして、当委員会の子どもすこやか部の説明員のうち、異動、昇任があった課長級以上の職員の自己紹介をさせていただきます。
では、それぞれ自己紹介をさせますので、よろしくお願いいたします。
〔説明員自己紹介〕
○高橋子どもすこやか部長
さて、本日、委員の皆様に御審査をいただく事項は、一般議案5件、報告議案2件、報告事項1件でございます。
まず、一般議案につきましては、議第61号、大分市幼稚園型認定こども園、保育所型認定こども園及び地方裁量型認定こども園の認定の要件を定める条例等の一部改正についての外4件でございます。
報告議案につきましては、報第2号の令和7年度事業費の確定等に伴い、専決処分をした事件について審査をお願いするものであります。
報告事項につきましては、児童育成クラブにおける指導員の処遇改善等について御報告を申し上げます。
詳細につきましては、後ほど担当課長から御説明申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
○板倉委員長
それでは、審査日程に従いまして、子どもすこやか部の審査を行います。
最初に、一般議案の審査を行います。議第61号から議第65号までの議案については関連がありますので、一括して質疑等を受け、それぞれ討論、採決を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、執行部の説明を求めます。
○額賀保育・幼児教育課長
議第61号から議第65号の5件につきましては、相互に関連がございますので、一括して御説明させていただきます。
タブレットの資料、右肩に議第61号から議第65号補足資料(保育・幼児教育課)と記載のものを御覧ください。
1ページ目でございます。今回の議案の目次でございます。
改正項目は5点でございます。
1点目は、児童対象性暴力等の防止の措置に関する改正についてです。
2点目は、理学療法士等の保育士のみなしに関する改正について。
3点目は、3歳児の職員配置基準に関する改正について。
4点目は、認定こども園の学級編制基準の引下げに関する改正について。
5点目は、主務保育教諭等の規定の整備に関する改正についてでございます。
2ページを御覧ください。
まず、児童対象性暴力等の防止の措置に関する改正について、こども性暴力防止法の概要について御説明いたします。
教育・保育など子供に接する場における子供への性暴力を防ぎ、子供の心と身体を守るため、いわゆるこども性暴力防止法が令和8年12月25日から施行されます。この法律では、教育・保育を提供する事業者に対して、従事者による児童対象性暴力等を防止する措置を講じることなどが義務づけられております。
主な内容は次の3点でございます。
1点目は、雇用時に過去の性犯罪歴を確認すること、2点目は、性犯罪歴があった場合の内定取消事由や懲戒事由の明確化、教育・保育の業務に従事させないなど、服務規律を見直すこと、3点目は研修・面談・アンケートの実施・相談窓口の整備等の体制の整備を行うこととなっております。
学校や認定こども園、保育所等につきましては、これらの措置を講ずることが義務づけられた義務対象事業者となっております。また、認可外保育施設や放課後児童クラブ、学習塾等につきましては、国の認定を受けた事業者が対象となります。
3ページをお願いいたします。
3の条例改正の理由及び改正内容でございますが、国の基準改正に伴い、関連する条例において、認定こども園や保育所等の設置者は、児童対象性暴力等を防止するための措置を講じなければならないことを追加いたします。
4.改正する条例につきましては、議第61号から議第65号までの5条例です。
5、施行日につきましては、こども性暴力防止法の施行日と同じ、令和8年12月25日でございます。
続きまして、4ページをお開きください。
次に、理学療法士等の保育士のみなしに関する改正についてでございます。
1の制度の現状・背景でございますが、こども家庭庁が公表しました保育政策の新たな方向性において、障害のある子供や医療的ケア児など多様なニーズを抱えた子供についても、インクルージョンの観点から、保育所等の受入れを推進するとともに、ニーズに応じ、理学療法士等の専門的な支援の確保・充実が必要であるとされました。
2の制度改正の内容でございますが、保育所等に配置すべき職員数の算定において、理学療法士等一人に限り、保育士としてみなすことができるとされました。また、理学療法士等が保育を行う際には、保育士による支援を受けられる体制を確保しなければならないとされています。
保育士としてみなす理学療法士等の範囲につきましては、枠内の左側の①から⑤のいずれかに該当し、かつ、右側の(1)もしくは(2)のどちらかを満たす必要がございます。
5ページを御覧ください。
3、条例改正の理由でございますが、国の基準改正に伴う所要の改正です。
4、改正する条例につきましては、議第61号から議第64号までの4条例です。
5、施行日につきましては、公布の日から施行といたします。
続きまして、6ページをお開きください。
次に、3歳児の職員配置基準に関する改正についてでございます。
制度の現状、背景でございますが、国においては、令和6年4月に3歳児及び4、5歳児の保育士の配置基準が見直され、本市におきましても、令和6年第2回定例会で対応する条例の改正をいたしました。当時は、当分の間は従前の基準で運営できる経過措置が設けられましたが、令和6年12月にこども家庭庁が公表した保育政策の新たな方向性で、職員の配置基準の改善状況を踏まえ、経過措置の取扱いを検討することが示されました。
2の制度改正の内容でございますが、保育所等の職員配置が改善されつつあることを踏まえ、3歳児の職員配置基準について、当分の間とされていた経過措置の期間が令和10年3月31日までとされました。
7ページを御覧ください。
3、条例改正の理由でございますが、国の基準改正に伴う所要の改正です。
4、改正する条例につきましては、議第61号から議第64号までの4条例です。
5、施行日は、公布の日から施行といたします。
続きまして、8ページをお開きください。
次に、認定こども園の学級編制基準の引下げに関する改正についてでございます。
1、制度の現状、背景でございますが、近年、特別な配慮を必要とする幼児が増加傾向にあるなど、幼児一人ひとりの発達の特性等に応じた教育環境の整備が求められています。また、保育所や公立小学校でも、職員配置や学級編制の基準改善が図られたことを踏まえ、今回、幼稚園や認定こども園の学級編制基準についても見直しがされました。2の制度改正の内容でございますが、認定こども園の1学級当たりの園児数を原則35人以下から原則30人以下へ引き下げます。また、令和14年3月31日までの6年間は、従前の基準を適用できる経過措置を設けます。
9ページをお願いいたします。
3、条例改正の理由でございますが、国の基準改正に伴う所要の改正です。
4、改正する条例につきましては、議第61号と議第62号の2条例です。
5、施行日は、公布の日から施行といたします。
最後に、10ページをお開きください。
主務保育教諭等の規定の整備に関する改正についてでございます。
1、制度の現状、背景でございますが、国において、教育現場の指導・運営体制を充実させ、教員の孤立化を防止するとともに、職務や業務負担に応じた処遇改善を行うことを目的に、学校内外や教諭その他の職員間における総合的な調整を担う主務教諭が新設されました。
2、制度改正の内容でございますが、幼稚園や幼稚園型認定こども園には主務教諭を、幼保連携型認定こども園には主務保育教諭等を置くことができるとされました。
3、条例改正の理由でございますが、国の基準改正に伴う所要の改正です。
4、改正する条例は、議第61号と議第62号の2条例です。
5、施行日は、公布の日から施行といたします。
○板倉委員長
それでは、質問等はありませんか。
○斉藤委員
保育士のみなしに関する部分ですが、保育士としてみなされる理学療法士等が満たすべき要件として、保育所等における勤続年数が3年以上、もしくは子育て支援員研修を修了した者という2点が挙げられています。このうち、条例で、子育て支援員研修を修了した者という要件を削除することは可能ですか。
○額賀保育・幼児教育課長
この基準につきましては、従うべき基準ということになっておりますので、削除することができません。
○斉藤委員
何が言いたいかというと、やはり原則は保育士でないといけないと思うんです。一番いいのはもちろん保育士を配置することなのですが、代替という部分について伺いたいです。
このみなし配置は、事後に報告を受けて承認する形になるのでしょうか。それとも、事前に確認や申請を行った上で配置する形になるのでしょうか。
○額賀保育・幼児教育課長
理学療法士等を保育士としてみなす場合は、事前の届出等ではなく、事後で事業者が判断して報告をいただきます。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○川邉副委員長
児童対象性暴力等の防止措置に関する改正についてお尋ねします。
本市において、これまでそういった事例があったのかどうか、また、あったとすればどのような対応をしてきたのでしょうか。
それとあわせて、今後、保育士を募集・採用する際に、全員に自己申告をしてもらうのか、どのような方法でそうした履歴等を把握されるおつもりなのか、教えてください。
○額賀保育・幼児教育課長
まず、市内における児童対象性暴力の把握状況についてお答えいたします。現在、市として把握している案件はございません。なお、過去に保育士が児童ポルノ等で逮捕されたという報道につきましては認識しておりますが、それが市内の保育施設であったかどうかも含め、詳細については把握できておりません。
続きまして、今後の採用時における確認方法についてです。今後の制度改正により、事業者側には、児童対象性暴力等に該当する性犯罪歴がある場合は採用内定を取り消す旨を、採用条件として明確化することが義務づけられます。これにより抑止力が働くものと考えております。
また、事業者に対しては、採用前に国のシステムを活用して性犯罪歴の有無を必ず確認することが義務化されます。こうした仕組みによって、今後は性犯罪歴のある方が保育現場等へ参入することを防ぐことができると考えております。
○川邉副委員長
把握していないとのことですが、これは認定こども園などに限らず、児童育成クラブなども含めた全ての対象施設において、これまでそうした事例がなかったという理解でよろしいでしょうか。
○額賀保育・幼児教育課長
児童育成クラブ等も含めて、市としては把握できておりません。先ほど申し上げましたとおり、新聞報道等で認識したのみであり、具体的な事象が大分市内であったかどうかについては把握できていない状況です。
また、事業者から私どもに対してそうした性犯罪の報告も上がってきておりませんので、そうした意味も含めて、把握していないということでございます。
○板倉委員長
採用時に、事業者の責任で確認するということですか。
○額賀保育・幼児教育課長
はい、そのとおりでございます。
○板倉委員長
現職の保育士等についても確認するのですか。
○額賀保育・幼児教育課長
現職者につきましては、法施行後、今年の12月以降の3年間で、国のシステムを活用し、全員の性犯罪歴の有無を確認することとなっております。
なお、対象には保育所や認定こども園のみならず、学校現場等も含まれ非常に大人数となるため、国が示した計画に基づき、順次確認を進めていく予定です。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○堤委員
関連する質問ですが、国のシステムによる確認というのは、具体的にどういう手順で実施するのですか。
○額賀保育・幼児教育課長
手順について、もう少し細かく御説明いたします。
まず事業者が、こども家庭庁の構築するシステムに自施設の職員に性犯罪歴があるか否かの照会依頼を出します。
職員個人についても、性犯罪歴の確認には戸籍情報等の把握が必要となるため、御自身のマイナンバーカード等の情報を同システムへ入力します。
事業者と従業員双方の情報が揃った段階で、こども家庭庁から法務省の性犯罪歴を確認するためのシステムへ照会を行います。
確認の結果、性犯罪歴がない場合は、事業者へ直接その旨が通知されます。一方、性犯罪歴があった場合は、法務省からこども家庭庁へ通知を行った後、こども家庭庁から当人に対して、このような報告が来ているが間違いないかを直接確認します。
本人が、間違いないと認めた場合に限り事業者へ開示され、間違いがある場合は一旦情報の訂正等を行う、というような流れになっております。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○斉藤委員
今後、福祉保健部はもちろんのこと、商工労働観光部、教育委員会、市民部なども含め、庁内において情報共有や確認を行う連携体制の整備等について、何か予定はありますか。
○額賀保育・幼児教育課長
保育所や教育委員会で採用を行う場合は、人事部局や関係部局と連携しながら進めていくことになります。
一方、民間事業者における取扱いにつきましては、国から担当部局に対して指示が出ておりますので、それに沿って適切に対応していただく所存です。こうした情報の連携は重要であると考えておりますので、庁内での情報連携をしっかりと図ってまいります。
○斉藤委員
昨年の9月定例会で日本版DBS制度について質問しましたが、今後はしっかりと周知を徹底し、事前に抑止力を働かせていくことが非常に大切です。関係部署、特に市民部等にも届いている資料を庁内でしっかり共有し、市民レベルに至るまで性犯罪防止の趣旨を徹底していただきたいと思います。本制度は有罪歴があれば確認できますが、いわゆるグレーゾーンまでは網羅されません。だからこそ、市町村として現場の入り口で絶対に防ぐという覚悟が必要となります。部局間で連携を取った事前周知と指導の徹底をお願いいたします。
昨日、福祉保健部に聞いたところ、事後の指導監査項目としてチェックするといった回答にとどまっていましたが、事後ではなく事前に取り組んでいただくよう、庁内で情報共有と意識付けを図ってください。以上、要望いたします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○成迫委員
関連してお伺いします。監査の際に事業者がきちんと手続をとっているかを確認する中で、もし性犯罪歴のある方がいた場合、庁内でその情報を蓄積していくような予定はあるのでしょうか。
つまり、監査へ行った際に、該当する人物が従業員の中にいないか、あるいはチェック漏れがないかといった視点で確認することもあり得るのですか。
○額賀保育・幼児教育課長
こども性暴力防止法において、国は事業者に対し、従業員の性犯罪歴を確認したかどうかを定期的に報告する義務を課しています。仮に適切な確認がなされていない場合は、国が事業者名を公表する仕組みがガイドライン等で示されているところです。
当然、保育所等を所管する大分市としても監査等でしっかり確認を行う必要がありますが、国においてもこうしたチェック体制が構築されるため、国と自治体が連携したダブルチェックの中で対応していく形になると認識しております。
○成迫委員
誰が該当して、市内のどこかの事業所にいないかというチェックではなく、施設がちゃんとチェックを実施しているかどうかを確認するのが、監査の役割ということでいいですか。
○額賀保育・幼児教育課長
そのとおりでございます。誰が該当するのかという情報は、大変機微な個人情報となりますので、私たちも知ることはできません。個人情報として、厳重に取り扱われます。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○直野委員
2番の理学療法士等の保育士のみなしについてですが、市内の保育所や認定こども園で、理学療法士等の配置を希望している、もしくは配置する予定のある施設というのは把握されていますか。
○額賀保育・幼児教育課長
今回の理学療法士等の条例改正に当たりまして、本年2月、各事業者向けに、現在、理学療法士等を配置しているかということについて調査をしたところ、大分市内で1園が既に理学療法士を配置しているという回答がございました。
今後、条例改正が行われた後に理学療法士等を積極的に配置するかというところについては、積極的に配置するという回答は少なかったようです。今後どのように活用が進んでいくかは、これから様子を見る必要があります。
○直野委員
3番の3歳児の職員配置基準に関する改正と、4番の学級編制基準の引き下げに関する改正に記載されている部分についての質問です。現場の保育士・教員の負担等もあるかと思いますが、市内施設の中で、既に15対1の配置基準を達成している施設はどの程度あるのでしょうか。また、この改定に伴い、学級数が増加する見込みのある園がどのくらいあるのか、市として把握されていますか。
○額賀保育・幼児教育課長
まず、3歳児の職員配置基準についてお答えいたします。
児童数は毎月変動いたしますが、一つの基準として本年4月時点の状況をお話ししますと、市内私立の保育所および認定こども園119施設のうち、117施設で既に15対1の配置を達成しております。割合としては98.3%となり、ほぼ全ての施設で達成できている状況です。
続きまして、認定こども園の学級編制基準の引き下げについてです。
現在、市内に77園ある認定こども園のうち、1学級当たりの編制基準を35人以下として運営している園が4園ございます。そのため、今回の改正により影響を受ける園は4園となっております。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で質疑を終結いたします。
次に、討論に入ります。
まず、議第61号、大分市幼稚園型認定こども園、保育所型認定こども園及び地方裁量型認定こども園の認定の要件を定める条例等の一部改正について、討論はありませんか。
○斉藤委員
今回の条例改正において、配置基準の改正自体は非常に評価できるものと考えております。
しかし、2番の保育士のみなし規定に関する部分については懸念がございます。先ほどの答弁にもありましたとおり、すでに98.3%の施設が15対1を達成している現状を見ても、従来の基準のみでは安全・安心な保育の確保が難しく、現場が加配で対応していることがうかがえます。
そうした中で、他職種の専門職を配置すること自体は極めて重要であるものの、それを保育士の配置数とみなす形にしてしまうと、実質的な配置の手厚さが後退してしまいます。かつての看護師配置の際も同様でしたが、専門職を保育士とみなすことは現場の負担増につながるため、みなしではなく純粋な加配として措置すべきです。
このみなし規定は保育の質の低下を招き、安全性の担保が難しくなることから賛同いたしかねます。一般質問でも同様の議論がありましたが、専門職を配置する際には、市独自で保育士をもう1名確保できるような補助事業等の支援策を検討していただきたいと思います。
以上の理由から、このみなし規定に係る改正部分には反対いたします。なお、関連する他の部分につきましても、同様の理由により反対の立場を取らせていただきます。
○板倉委員長
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第62号、大分市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について、討論はありませんか。
○斉藤委員
先ほどと同じ理由で反対いたします。
○板倉委員長
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第63号、大分市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について、討論はありませんか。
○斉藤委員
同様の理由で反対いたします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結いたします。
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第64号、大分市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について、討論はありませんか。
○斉藤委員
同様の理由で反対いたします。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結いたします。
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第65号、大分市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結します。
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、報告議案の審査をいたします。
報第2号、専決処分した事件の承認について、令和7年度大分市一般会計補正予算第8号、第1条歳入歳出予算の補正、歳出、第3款民生費のうち、子どもすこやか部関係の審査を行います。
○矢野子ども企画課長
〔説明書② 88ページ~ 第3款民生費のうち子どもすこやか部関係について説明〕
○板倉委員長
質疑等はありませんか。
○斉藤委員
今後のことですが、児童手当等にも関連するので、歳入の中に子ども・子育て支援金が入ってくるのか教えてください。
○那須子育て支援課長
後ほど確認させてください。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○成迫委員
児童福祉総務費の施策の財源内訳について質問いたします。特定財源が減額となり、一般財源が増額となっていますが、なぜ一般財源が増えているのですか。
具体的には、88ページの児童福祉総務費の補正額財源内訳を見ますと、全体では約10億6,900万円の減額となっており、特定財源である国庫支出金、県支出金、および起債がいずれも減額されています。
一方で、一般財源については約1億6,400万円増加しております。国庫補助事業等の縮小に伴って全体が減少したわけでもなく、また起債の減額分の約4,700万円を一般財源へ組み替えたと仮定しても、今回の一般財源の増加額のほうが上回っております。
単なる起債から一般財源への組替えのみでは説明がつかない規模で増額されておりますが、どのような財源組替えや事業内容の変更によって、これほど一般財源が積み上がっているのでしょうか。
○渡辺子育て支援課主査
児童福祉総務費における一般財源増額の理由についてお答えいたします。
こちらは複数の事業にまたがるものではございますが、例えば児童手当などでも同様の仕組みとなっております。
歳入の補正を行う際、歳入については実際の入金額に合わせた金額で補正するのに対し、歳出については実績見込みに対して一定の余裕を持たせた額で補正を行っております。
特に児童手当などは、事業費の9割に国等の補助金が入る仕組みとなっているため、歳入を実績値まで落としつつ歳出に余裕を残すと、計算上は一時的に一般財源が増額したように見えてしまう、というものでございます。
○板倉委員長
事業費が確定したことで減額補正となっていますが、これは事業内容自体が縮小した、あるいは当初の計画通りに進まなかったということでしょうか、それとも、別の理由があるのでしょうか。全体としてどのような理由・内容で減額となったのか、詳細をお聞かせください。
○明石子ども入園課長
最も大きい減額要因としては、保育所の給付費が今回約9億円減額となった件が挙げられます。
これは、毎年改正が行われる国の保育単価が、12月補正の時点ではまだ公表されておらず、例年ですと前年比で単価が大幅に上がっておりましたので、それを前提に見込んでおりました。
しかし、今回の令和7年度の単価改正におきましては、伸び率が大幅に抑えられており、結果、当初の見込みを大きく下回る決算額見込み額となりました。ですので、これは単価改定の影響であり事業自体が縮小しているわけではございません。
○渡辺子育て支援課主査
児童育成クラブ事業の1億円の減額につきましては、児童育成クラブ整備の工事の入札において、工事費が減少したことが主な原因となります。工事費としては、7,000万円の減額をしております。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結いたします。
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、歳出第4款衛生費のうち子ども医療助成費の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○矢野子ども企画課長
〔説明書② 102ページ~ 第4款衛生費のうち子ども医療助成費について説明〕
○板倉委員長
質疑はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結いたします。
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、歳出第10款教育費のうち、子どもすこやか部関係の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○矢野子ども企画課長
〔説明書② 160ページ~ 第10款教育費のうち子どもすこやか部関係について説明〕
○板倉委員長
質疑はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結いたします。
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、第2条繰越明許費の補正、第2表中2変更、第3款民生費の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○矢野子ども企画課長
〔予算書① 8ページ 繰越明許費の補正のうち第3款民生費について説明〕
○板倉委員長
質疑等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
討論を終結いたします。
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、報第5号、専決処分した事件の承認について、令和7年度大分市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算第2号の審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○那須子育て支援課長
〔説明書② 213ページ~ 母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算について説明〕
○板倉委員長
質疑はありませんか。
○斉藤委員
項目等について確認しますが、有利子の貸付部分の運用状況は現在どうなっていますか。よろしければ、詳細な内容や関連資料を後ほど共有していただけますでしょうか。
○那須子育て支援課長
はい。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で討論を終結します。
本案は、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
本案は、原案のとおり承認することに決定いたします。
以上で、子どもすこやか部関係の付託案件の審査を全て終了しました。
ここで、執行部から報告事項の申出がありましたので、報告事項の説明を受けたいと思います。
児童育成クラブにおける指導員の処遇改善等について報告を受けます。
○那須子育て支援課長
資料右上に報告事項1(子育て支援課)と記載のある資料を御覧ください。
1の指導員報酬のこれまでの経過についてですが、児童育成クラブの指導員は、高齢化や後継者不足の懸念がある中、人材確保が最大の課題となっており、運営委員会や現場などから指導員報酬の引上げを求める声が多く寄せられております。また、令和6年第3回定例会の事務事業評価におきましても、指導員に対する処遇改善と人材確保に取り組むよう求められ、拡充との評価をいただいております。
1ページの表は、これまでの指導員報酬並びに保護者負担金等の改定についてまとめたものとなっております。指導員報酬のうち、主任指導員につきましては、これまでおおむね5年ごとに改定しておりまして、直近は令和3年度以降改定をいたしておりませんが、一方、加配指導員につきましては、最低賃金の引上げに伴い、令和8年度から時給を100円増額しております。また、保護者負担につきましては、令和8年度から月額1,000円を増額いたしております。
2ページを御覧ください。
2の指導員報酬の改定についての案でございます。主任指導員の基本給につきましては、これまで改定ルールを定めておりませんでしたが、令和9年4月からは、本市会計年度任用職員の保育所保育士の令和8年度の報酬時間額を参考に、月額を1万2,000円増額し、14万3,000円といたしたいと考えております。これにより、主任指導員報酬は年額で14万4,000円増額し、年額は207万6,000円となります。また、加配指導員の時給につきましては、今年度の最低賃金を上回る程度の額を加算し、改定いたしたいと考えております。
続きまして、3ページを御覧ください。
3の保護者負担金についての案でございます。保護者負担金はこれまで月額5,500円を、学校登校日も長期休業中も同額とさせていただいておりますが、長期休業中は預かり時間が1日当たり9時間と長時間になること、それに合わせて主任指導員に長期休業中の調整手当を加算しておりますことから、令和9年4月から新たに長期休業加算といたしまして、おおむね1週間以上の長期休業日がある春季休業加算として、4月に1,000円、夏季休業加算として7、8月に5,000円を月額に追加いたしたいと考えております。また、延長預かりにつきましても、現在30分50円でございますが、延長預かり対応といたしまして、指導員に時間外手当を支給する必要がございますことから、30分100円に増額いたしたいと考えております。
続いて、4ページを御覧ください。
4の今後の指導員報酬等改定方針についての案でございます。
保護者負担金及び指導員報酬につきましては、令和9年度以降、下記のとおり3つのルールを定めて改定してまいりたいと考えております。
(1)の保護者負担金につきましては、3年に1回程度、改定について検討することとし、社会情勢や国の総事業費の保護者負担割合などを総合的に勘案してまいりたいと考えております。また、長期休業加算につきましては、おおむね休業が1週間以上ある月についてのみ加算について検討していくことといたします。なお、こちらは冬季休業である12月と1月、また、春季休業である3月につきましては、その月の預かり時間が1週間に満たないことから、加算を行わないということでございます。
次に、(2)の主任指導員の基本給につきましては、毎年、会計年度任用職員、保育所保育士の当該年度の報酬時間額を参考に改定を行ってまいりますが、調整手当及び賞与につきましては、保護者負担金と合わせて、3年に1回程度改定について検討してまいりたいと考えております。
最後に(3)の加配指導員の時給につきましては、毎年、当該年度の最低賃金を上回る程度の額を加算して改定してまいりたいと考えております。
○板倉委員長
まず、私から、指導員の勤務体制について教えてください。
○那須子育て支援課長
平日、学校の登校日は、基本的に4.5時間の勤務となっておりまして、おおむね午後1時半から4.5時間となっております。また、長期休業中につきましては、午前8時半から、昼休みを1時間挟んでの9時間の勤務となっております。その後、午後6時半まで延長でお預かりをさせていただいております。
○板倉委員長
ほかにありませんか。
○斉藤委員
指導員の処遇改善はとても大事ですが、保護者負担金等が増額となることについては影響を調査していただきたいと思います。
○那須子育て支援課長
保護者負担金は増額となりますが、生活保護世帯や低所得世帯、また兄弟姉妹で同時に2人以上をお預かりしている御家庭などを対象とした減免制度を設けております。今回の増額分につきましても、この減免の対象を拡大し、同様に実施してまいりたいと考えております
○板倉委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で、本日予定の審査は終了いたしました。
執行部から、その他として何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○板倉委員長
委員の皆さんから、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○板倉委員長
以上で、厚生常任委員会に付託されました全ての案件の審査を終了いたしました。
なお、会議規則第104条の規定により、委員会の継続審査及び調査事件について、それぞれ閉会中の継続審査及び調査ができるよう議長に申し入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○板倉委員長
それでは、そのように決定いたします。
最後に、明日の予定を確認いたします。明日は10時から管内視察を行いますので、放送がありましたら、議会棟玄関前にお集まりください。
これで本日の委員会は終了いたします。
午前10時55分散会